2012年10月20日土曜日

CG2012 オータムミート

毎年恒例のイベントで、何かに特化した車種でなく
色んな車が集まるので見に行ってきました。

松任谷さんも来場され、トークを楽しみにしていたんですが、
スケジュールを見間違えて・・・丁度帰られる所に現地到着しました。

事前にCG誌で用意する展示車両の告知があり、
マクラーレンとかメルセデスとかあったんですが・・・。

 わたし的には目玉はコレです、UP!。
10000ユーロカー、どういう割り切りをしたのか?が見所です。

実際に触れてみますと、後ろドアの窓がポップアップ式なので
ドアを閉めた時にベシャっと安っぽい音がするとかあるんですが。

少なくともデザインや組み付けに安っぽいところは全然ありませんでした。
 下回りを見てもダンパーもアーム類も立派なものです。
エンジンマウントも欧州FF車に共通の、エンジン左側とストラットタワー下部に
しっかりとしたマウントが取り付けられていて手抜き感はありません。

 前席に座ってみたところ、ルノー車のようなトレイ状のインパネと想像して
いたのですが、それなりに包まれ感がありました。
Aピラーも太いのですが、見晴らしは悪くありません。
コストを下げたと感じられるところは、ダッシュボードの下部が見た目からして
一体成形でしょ?とか、エアコンダイヤルの感触は何時ものVW車じゃないね?
とかあるんですが、この車はVWのボトムレンジ車。
シートもダイヤル調整式ではないのですが、フィット感は座ってすぐにしっくり
くるもので、国産コンパクトとは一線を画すものです。

後席に座ってみると前席の立派さが理解できます。
よって目の前の見晴らしは悪いです。
しかし、前席より着座位置は高く、サイドウインドも寝てないため、
ポロより閉塞感はないです。

あとは走ってナンボですが、きっと悪くないんでしょう。
雑誌で言われているASGのガックンガックンも機構的に仕方ないですし。

私が乗るならヨーロッパのゲタ車を味わうべく、左+MTでしょうね。
そういえば、どこかに左+MTがありましたな・・・ブルーモーション仕様で。





2012年10月14日日曜日

つまりは

いろいろフィオリーノについて書いてきました。

フィアット車で、しかもトルコ製。

細かい見た目品質や電気仕掛けでは国産車に一歩譲るのは事実。
高い高速走行性能や全体の品質で世界の頂点に立とうとするVW車にも譲る・・・。
しかし、日常使うプロ機としての求められるものは満足していて、
事実ヨーロッパの商用車部門カーオブザイヤーも受賞している。

それにギュッと塊感のあるデザインがあり、
ある意味贅沢な本場ヨーロッパ車、その文化に触れられて良かったと思っている。

おわり。


高速を走り続けると・・・

次に高速ステージはどうか。

ドイツアウトバーンでは130km/hで走っているのと良く見かけたフィオリーノ。
これが気持ちよく走れる上限な気がしますね。
ハンドリングはビシッとしているけれど、
1.3Lディーゼル+バン形状故に、これ以上は結構アクセルを踏み込む感じになります。
130km/h以上の余裕を求めるのであればVW車になるのかなぁ、キャディとかT5とか。

ちなみにこの車、クルーズコントロールが付いていますが、ほとんど使いませんね。
なぜなら5速ホールドでほとんど用を足し、元々ラク・・・。
燃費は100km/hで24km/h以上・・・ディーゼル止められません。


しなやかなアシ

さて、現物を見ずして買ったフィオリーノ。
ましてや走りの感触など全くわからない。

しかしそれは杞憂でしたね。

エンジンは本場ディーゼル、マルチジェット2。
担当営業の計らいで、95ps、20kgm/rpm仕様。
アクセルを踏まないでクラッチを繫いでもエンストしませんね。
慣らしが終わるまでは回転上昇が重く、かなり遅いですが、
5000kmを超える辺りから回転も軽くなり、静かです。
気になる燃費は、真夏でクーラー付けっぱなし+都市部で16km/L、
高速も織り交ぜると20km/L。

ハンドリングはさすが現地仕様、余計な雑味はなく、狙ったとおりにライントレースします。
曖昧でも敏感でもありません。
タイヤはピレリなんですが、国内に出回っているものとは感触が違い、しっとり手応えがあります。
乗り心地は荷物を載せることを考えてか、結構ダンピングが効いています。
決定的に違うのはダンパー。この手の国産車は停車直前のノーズダイブが戻るときにスコッと
安っぽい感触が伴うのですが、この車はリニアにゆっくり戻ります。
ダンパー自体の油量が多いのでしょう。

ダンピングが効いていてもダンパーがゆったりしているので
アシのバタツキもなく気持ちよく走れます。
田舎道では本当、ゆったりした気持ちで走れます。





2012年10月13日土曜日

プロ仕様のカーゴ部分はどうなっとんや?

肝心なカーゴ部分。
これは後席に人が座れる状態です。
かなりしっかりしており、カーゴ仕様とはいえ、快適に座れます。
中央席も3点シートベルトが装備されていて抜かりありません。
重量もかなりあります。
ちなみに後席ドアはスライドで、窓は外側へのポップアップ式です。

後席を折りたたんだ状態です。
この車にはスペアタイアはなく、カーゴ左側にパンク修理キットが
備えつけられています。
カーゴ床面もPVCで覆われていて、フックも4カ所設置されています。

なんと、バイクが乗るんですよ。
といいますか、これをやるためにフィオリーノを選んだ理由の一つ。
写真のバイクは全長1.8mあり、この場合はリアシートを取り外しています。
取り外すといってもレバーでガコンとやれば簡単に外れます。
車外に出すときは重いですけどね。





プロ仕様

ユーティリティはどうなんだ?プロ仕様なんでしょ?

そう、プロ仕様なんですね、フィオリーノは。
ではご案内しましょう。
まずはインパネです。
オーディオは操作性を考慮して一番上部に配置されています。
エアコンは3眼のダイヤル式、インパネの物入れはフタがありません。
空調吹き出し口も大きく、夏場のクーラーは最冷だと寒いくらいです。
ハンドル左下にはヘッドライトの上下調整スイッチがあります。
質感はそれなり。付加価値税なし1万ユーロ代なので、価格相応といったところ。
初代パンダのようにボサッと物を入れて、ガンガン使い倒すのが良いのでしょう。
 使い倒すといえば、フロワはPVC貼りです。
一般的なカーペットやペラペラのゴムではなく、硬質な造りです。
汚れても拭き取ることが出来ます。
シートは耐久性重視なのか、少し堅めな感触で、サイズはタップリです。
私は身長170cmの純日本人体型ですが、シートを一番下に下げてもまだ高く、
最初はペダルまで遠いなぁと思ってました。
しかし、慣れてくるとアップライトな乗車姿勢で楽です。
ちなみにこのシート、OPでシートヒータを取り付けしました。
ディーゼル車は効率がよいためか、エンジンの水温が上がりにくいため、
冬場の始動時直後の寒さ対策には有効です。

続く。





現物はこうだった

10ヶ月待って納車されたフィオリーノ。

そうそう、これなんですよ。
イタリア車特有のデザイン。粘土を盛るのではなく、削るデザイン。
観音開きのリアハッチ、黒バンパー、CDピラーはめ殺し。
ハッチのハンドルが縦に取り付けられ、荷物を持ったままでも開きやすい。
まさに現地プロ仕様そのまま。
 プロ機なのに、このデザイン、カラーセンス・・・。
これだけでも取り寄せたかいがありました。

ガソリンでいいんじゃない?

フィアットフィオリーノ。


これを何とか日本で乗りたい、しかもディーゼル+MTで。
幾つかの輸入代理店に電話してみた。
すると、

「フィオリーノ?何ですか、それ」
「ディーゼル?駄目駄目、排ガス試験受からないよ」
「ディーゼルでMT?誰も買わないから出来ないよ(儲からない)」
「お客さん、最近のガソリン車も燃費いいから、こっちならできるよ」

ああ、無理なんかなぁ?
カングーにしとく?
ちょっとガマンしてガソリン車でもOK?
しかし諦められず。すると、あるブログに到達し、
何やら本場ディーゼル車を持って帰ってくるとあるじゃないか!

早速アポしてみると・・。

「出来ますよ、でも第一号車になるので割高になりますね・・・」
・・・そらそうですよね。
ちょっと考えているうちに前出のショップよりガソリン車の見積もりが出てきた。
カングーより少し高いくらい。
うーむ、 実は前にランチアイプシロンのディーゼルに乗っていて、
1.3Lなのにトルク感があるし、静かだし、燃費もいい。
今更ガソリン車なんてありえない。

諦められない、あるブログの担当から電話が掛かってきた。
「2台目の注文が出そうなので、安くできそうなんだけど、これくらいでどう?」
なんだ、ガソリン車より少し高いくらいじゃないか。
しかも装備もオーダできるし、現地ワランティも生きているときている。

「注文します」

現車も見ず、オーダ。
現地サマーバケーションにも巻き込まれ、
手元に来るまで10ヶ月も掛かったが、自分の希望以上の仕様で納車された。
感謝感激だったな。



それは何ですやろか?

そういえば先日のフリマで、
「その車、カングーですか?」とか、
「その車、なんですか?」とよく聞かれ・・・。

国内のネットでも余り話題に上がってないし、
よし、思い付くことを書こうと思った次第で。

そう、フリマに出かけた車の名は「フィアット フィオリーノ」。
全長4m以下、全幅1.7mちょい、全高1.7mの貨物バン。
ヨーロッパ本土ではフィアットプロフェッショナルチャンネルで売っている車。

「ただのバンじゃないか」

きっと多くの人はそう思うでしょうねぇ。
私も前車はトランスポータとしてサンバーを愛用してました。
日本の込み入ったところでは小回りも効くし、日本製だし、荷物も沢山載るし・・・。

「けれども操安性はどうなんだ?」

ヨーロッパ、ドイツアウトバーンをVWジェッタTDIで走りながら考えると・・・。
本場のプロ用バンが平均130km/hで突っ走っている、どうなっているんだろうか?
新たなカテゴリーに自分の身をもって知りたい!

・・・よし、どうにか日本で乗る方法はないのか?

続く。